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2025/12/12

ハイヤー運転手に必要な資格とは?免許より重要な「向いている人」の条件とキャリアアップに繋がるスキル

「ハイヤー運転手」という職業に興味はあるものの、「特別な資格が必要なのでは?」「どうすればなるにはどうすればいいか分からない」と悩んでいませんか。

ハイヤー運転手になるには、確かにプロとしてお客様を乗せるための「資格」が必要です。

しかし、結論から言えば、応募時に必須なのは「普通免許」だけ。ハイヤー運転手の資格として知られる「二種免許」は、入社後に会社負担で取得できるケースがほとんどです。

この記事では、ハイヤー運転手になるために必要な資格、年収アップに繋がる有利な資格、そして最も重要とされる「向いている人」の適性まで、転職希望者の疑問を徹底解説します。

ハイヤー運転手に「必須」の資格は?

まず、ハイヤー運転手になるために法律上、最低限必要な資格(免許)と、その後のステップについて解説します。

<応募時に必須なのは普通自動車第一種免許のみ>
ハイヤー運転手の求人に応募する際に、必須となる資格は「普通自動車第一種免許(AT限定可)」のみです。ほとんどの会社では、お客様の安全性を考慮し、「(普通自動車第一種免許)取得後3年以上」が応募条件となりますが、二種免許を事前に持っている必要はありません。

<第二種免許は入社後に会社負担で取得するのが一般的>
お客様を乗せ、料金を受け取るために法律上必須となるのが「第二種免許(普通自動車第二種免許)」です。

タクシー・ハイヤー業界では、この二種免許を入社後に会社負担で取得するのが一般的なケースです。また、この仕組みは、会社側も自社の教育方針に従って丁寧にドライバーを育成できるため、入社後のミスマッチが少ないという双方のメリットもあります。詳しくは次項で解説します。

【転職者必見】二種免許は入社後に「会社負担」で取得可能

前述の通り、ハイヤー運転手になるには二種免許が必要ですが、その取得費用を会社が負担してくれるという事実は、転職希望者にとって最大のメリットの一つです。

未経験者にとって最大のメリットとなる支援制度

タクシー・ハイヤー業界の多くの会社が「二種免許取得支援制度」を完備しています。この制度は、転職を希望する未経験者にとって、経済的なリスクをゼロにする仕組みでもあります。

教習所費用は会社が全額負担(または貸付)となります。通常、数十万円かかる費用を個人で用意する必要はありません。

さらに、教習所に通う研修期間中も、会社から給与(日当)が支給されるケースがほとんどです。これにより、収入の心配なく、安心して勉強に専念することができます。

この支援体制は、ハイヤー業界が、ドライバーの資格取得を前提とした採用を行っていることの証拠でもありますので、「資格がないから…」と応募をためらう必要は一切ありません。

資格より重要!?ハイヤー運転手に求められる「適性」

ハイヤー運転手に求められるのは、二種免許という資格以上に、「人」としてのスキルや適性です。ハイヤーのお客様はVIPや役員が中心であり、求められるサービスの質はタクシー運転手とは異なります。

①徹底した「守秘義務」意識
お客様(VIP)の会話やスケジュール、情報は、会社の機密情報と同等に扱う必要があります。

そのため、ハイヤー運転手には、お客様のプライベートやビジネスの内容を絶対に外に漏らさない口の堅さが求められます。これは、お客様からの信頼を得る上で最も重要であり、資格や運転技術よりも優先される資質です。

②高度な「接客・ホスピタリティ」
ハイヤーサービスは、単なる移動手段ではなく、「空間」と「時間」を提供するものです。

運転技術以上に、気配り・目配り・心配りが最重要となります。例えば、お客様が求める前に飲み物やブランケットを差し出す、ルート変更の要望に臨機応変に対応するなど、先回りしたサービス提供が求められます。

③丁寧な「安全運転」技術
安全運転は当然ですが、ハイヤーではその質が問われます。

スピードよりも「揺らさない」「急ブレーキを踏まない」など、同乗者ファーストの運転が要求されます。これは、お客様が車内で仕事をしたり、リラックスしたりする時間を提供するためです。丁寧な運転技術は、お客様の満足度、そして運転手への評価と直結するのす。

④その他のハイヤー特有の適性
• 「時間に正確」な運行管理:交通状況を予測し、絶対に遅刻しない計画性と責任感が求められます。VIPのスケジュールは分刻みであるため、少しの遅れも許されません。

• 「清潔感」と「身だしなみ」: ハイヤー運転手は、お客様の会社の顔、あるいは信頼を背負うプロです。常に清潔感を保ち、高いプロ意識を持って身だしなみを整える必要があります。

ハイヤー運転手の適性は、タクシー運転手の適性と比べて、より高い質を求められますが共通する点も多いです。タクシー運転手に向いている人については、こちらの記事で詳しく解説しています。
・『タクシー運転手に向いている人の特徴は?適性チェック後にやるべきことまで解説

【キャリアアップ】年収UPに直結する有利な資格・スキル

ハイヤー運転手として安定した年収を得た上で、さらなるキャリアアップや高年収を目指すには、必須資格以外の「有利な資格・スキル」が鍵となります。

①英語力(TOEIC、英検)
ハイヤーのお客様には、インバウンドのVIPや国際会議の参加者、外資系企業の役員が多く含まれます。
英語力は必須ではありませんが、保有していると年収に直結します。外資系や特定のホテルからの送迎など、高い年収が見込める案件を任されやすくなり、「語学手当」の対象となる会社も多数あります。

②秘書検定
ハイヤー運転手は、ただ運転するだけでなく、役員専属ドライバーとして秘書的な役割を担うことがあります。
そこで役に立つのが秘書検定で、スケジュール管理や機密情報の取り扱い、適切なビジネスマナーを学ぶ上で非常に有効です。このスキルは、会社からの評価が非常に高く、年収アップに繋がる昇進や昇給のチャンスを広げます。

③地理の知識(東京シティガイド検定など)
ハイヤーではナビを使うのが一般的ですが、プロとして求められるのはナビに頼らない判断力です。
地理の知識(東京シティガイド検定など)は、ナビが渋滞を予測できない場合の迂回ルートの提案や、お客様に地域の歴史や名所を案内するサービスに役立ちます。これは、お客様満足度を高め、ハイヤー運転手としての信頼性を上げる要因となります。

ハイヤー運転手の年収については、こちらの記事で詳しく解説しています。
・『ハイヤー運転手の年収は安定? データで見る年代別・地域別(都道府県別)の給与水準と近年の推移

ハイヤー運転手になるには? 転職成功へのステップ

ハイヤー運転手になるには、必須の資格を確認した後、戦略的に転職活動を進めることが重要です。

STEP 1: 応募条件の確認
「普通免許取得後3年以上」を満たしているかを確認します。ここがスタートラインです。

STEP 2: 会社(求人)選び
「二種免許取得支援」「研修制度の充実」をアピールする会社を選ぶのが鉄則です。また、固定給か歩合かといった給与体系も、安定性を重視するなら確認が必要です。

STEP 3: 履歴書・面接
運転経験より「接客経験」や「守秘義務への意識」をアピールすることが重要です。ハイヤーの面接では、お客様に対するホスピタリティが最重要視されます。

STEP 4: 入社〜研修・二種免許取得
入社後、会社の支援を受けて二種免許を取得し、マナー研修や地理研修を経て、デビューを目指します。

STEP 5: ハイヤー運転手としてデビュー

ハイヤー運転手の「資格」は入社後でOK。重要なのは「適性」

ハイヤー運転手になるには、特別な「資格」が必須だと思われがちですが、必要なのは「普通免許(3年以上)」だけです。

「二種免許」は入社後に会社負担で取得できるため、未経験者でも安心して挑戦できます。そして、ハイヤー運転手として成功するために本当に重要なのは、資格よりも「守秘義務」や「ホスピタリティ」といった「向いている人」の適性です。

また、英語力や秘書検定などの「有利な資格」は、キャリアアップや年収アップに直結します。まずは「二種免許取得支援あり」「未経験歓迎」といった条件で、ご自身の適性やスキルを活かせそうな求人を探すことから始めてみませんか。

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この記事の執筆者

ドライバー転職ナビ編集部
ドライバー/運転手の転職サイト「ドライバー転職ナビ」の編集部です。トラックやタクシーなどのドライバーの転職に役立つ情報をわかりやすくまとめてお届けします。