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2025/08/25

タクシー運転手になるには?必要な資格や免許、就職の流れを解説

タクシー運転手に興味があっても、具体的にどのような流れで就職・転職できるのかわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、タクシー運転手に必要な免許・資格、求人への応募から就職までの流れを詳しく解説します。求人の探し方も紹介していますので、タクシー運転手への就職・転職を検討している方は参考にしてください。

タクシー運転手になるには?基本的な条件と必要な免許

タクシー運転手として働くには、普通自動車第二種運転免許(普通二種免許)が必要です。普通免許(一種)では営業車の運転はできますが、乗客を乗せて運賃を受け取る業務は二種免許がないとできません。

普通二種免許の取得には条件があり、通常は普通自動車一種免許を取得後3年以上の運転経験が必要です。ただし、特例教習を修了した場合は1年以上の運転経験で取得が可能になります。これは、乗客を安全に運ぶために、十分な運転技術と交通ルールの理解が求められるためです。

また、取得には「視力は両眼で0.8以上」「聴力は10mの距離間で90デシベルの警報音が聞き取れる」などの健康基準も満たす必要があります。これらの条件をクリアして初めて、タクシー運転手としてのスタートラインに立つことができます。

普通二種免許を取得する条件をまとめましたので、詳しくは表をご覧ください。

普通二種免許の取得方法と費用の目安

普通二種免許の取得方法は主に2つあります。一般的なのは自動車教習所で学科・技能教習を受けて卒業後、試験に合格する方法です。もうひとつは、運転免許センターで直接試験を受ける「一発免許」で取得する方法です。

費用は取得方法によって異なります。

自動車教習所(通学・合宿)の場合20万~30万円程度が相場です。所在地やシーズン、所持免許の種類によって変動するため、あくまで目安となります。

一発免許の場合4万円前後と費用を抑えられますが、合格率は3割以下と難易度が高めです。不合格の際には申請書類作成費用や車両使用料が再度必要になる点も注意が必要です。

また、タクシー会社によっては人材確保のため、普通二種免許の取得費用を全額または一部負担する制度を用意している場合もあります。この制度を活用すれば、費用負担を抑えながら最短1~2週間程度で取得可能です。未経験者の方はぜひタクシー会社の採用情報をチェックしておきましょう。

タクシー運転手の免許や取得方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
タクシーの運転に必要な免許とは?種類・取得方法・難易度を徹底解説!

未経験からでもなれる?就職の流れと働き方

タクシー運転手は未経験からでも目指せる仕事です。人材不足もあり、多くのタクシー会社が未経験者を積極的に採用しています。

実際に、全国ハイヤー・タクシー連合会のデータによるとタクシー運転手の約7割は未経験からのスタートです。各社とも未経験者向けのサポート体制が整っているため、安心して挑戦できるでしょう。

タクシー会社が用意している主なサポート体制は以下の通りです。

  • 普通二種免許の取得費用を一部または全額負担
  • 地理、接客、営業方法などの社内研修
  • ベテランドライバー同乗による運転練習

就職の流れとしては、まずタクシー会社の支援で普通二種免許を取得します。その後、研修で地理や接客の基礎を学び、ベテランドライバーの同乗指導で実践的な運転スキルを身につけ、一定のスキル・知識を習得した後に独り立ちして乗務を開始するのが一般的な流れです。

どんな人がタクシー運転手に向いているかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
タクシー運転手に向いている人の特徴は?適性の確認後にやるべきことまで解説

タクシー運転手の求人の探し方と選ぶポイント

タクシー運転手として働くなら、自分に合ったタクシー会社を選ぶことが大切です。ここでは、求人の探し方と未経験者が会社を選ぶ際のポイントを解説します。

求人の探し方

タクシー運転手の求人の主な探し方は以下の3つです。

  • タクシー業界専門の求人サイト
  • ハローワーク
  • タクシー会社の公式サイト(採用情報)

タクシー業界専門の求人サイトは、勤務地や勤務形態、二種免許取得支援の有無など条件で絞り込みができ、未経験者歓迎の求人も探しやすいのが特徴です。「ドライバー転職ナビ」のほか、「タクQ」「ドライバーズワーク」「転職道」などがあり、無料相談や面接対策などのサポートも受けられます。

ハローワークは地元の中小タクシー会社の求人が多く、職業相談員のサポートを受けながら求人を探せます。地域密着で働きたい方や、公共機関の支援を受けながら転職活動を進めたい方に向いています。

タクシー会社の公式サイトには、最新の採用情報だけでなく、会社の特徴、福利厚生、研修制度などが詳しく掲載されており、応募前に会社の雰囲気をつかみやすい点が魅力です。

転職相談先や、おすすめの転職エージェントについては、こちらの記事で紹介しています

タクシー運転手への転職はどこに相談する?おすすめのサービスと活用法を紹介!

選ぶポイント

未経験者の場合は以下のポイントを押さえて会社選びをすると安心です。

  • 二種免許取得支援や研修制度の充実度

多くのタクシー会社が免許取得費用を負担し、研修中も給与を支給しています。会社説明会や口コミを活用し、未経験者へのサポート体制を確認しましょう。

  • 給与体系の確認

歩合制は努力次第で収入アップが可能ですが、固定給+歩合制は最低保証があり安定感があります。自分の収入希望に合った給与体系か確認しましょう。

  • 福利厚生の内容

社会保険の有無、健康診断、事故時のサポートなど福利厚生が整っているかをチェックすることも重要です。

  • 勤務エリアと勤務形態

エリアごとにタクシー需要は異なり、収入や労働量に影響します。また、日勤・夜勤・隔日勤務などの勤務形態は生活リズムに関わるため、自分の希望する働き方に合うかを確認しましょう。

これらのポイントを踏まえて比較検討し、自分に合ったタクシー会社を選ぶことが、納得のいく転職につながります。

女性やシニアも活躍中!多様な働き方が可能

全国ハイヤー・タクシー連合会の資料によると、女性タクシー運転手は年々増加しています。人手不足の解消に向け、タクシー会社各社が女性ドライバーが働きやすい環境づくりを進めており、研修制度や柔軟な勤務体制を整える会社も増えてきました。

また、タクシー業界は年齢や経験を問わず働けるのが特徴で、定年後の再就職先として選ばれるケースも多いようです。実際、運転手の約6割は60歳以上となっており、シニア層が現役で活躍している様子がうかがえます。

男女・年代を問わず働ける理由の一つが、働き方の自由度が高い点でしょう。日勤・夜勤・隔日勤務だけでなく、時短勤務や週〇日勤務など、ライフスタイルや家庭の事情に合わせてシフトを選ぶことが可能です。

また近年は、女性ドライバーの増加を背景に、子どもの体調不良など急な事情にも対応できる制度を設ける会社も増えてきました。勤務日や休日を柔軟に調整できるため、プライベートと両立しながら働けるのもタクシー運転手の魅力といえるでしょう。

女性のタクシー運転手について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

女性タクシードライバーという選択肢|給料・働き方・注意点まで解説

タクシー運転手になるには行動が第一歩

タクシー運転手を目指すなら、まずは普通二種免許の取得方法や就業までの流れを把握しておきましょう。

今は多くのタクシー会社が自社養成や支援制度を整え、未経験でも負担を抑えて挑戦できる環境が整っています。

求人を比較して自分の希望に合った会社を選び、タクシー運転手として新たなキャリアをスタートしてみませんか。

タクシー運転手の求人・転職先をお探しの方は、ドライバー・運転手専門の転職サイト『ドライババーの転職ナビ』がおすすめです。

この記事の執筆者

ドライバー転職ナビ編集部
ドライバー/運転手の転職サイト「ドライバー転職ナビ」の編集部です。トラックやタクシーなどのドライバーの転職に役立つ情報をわかりやすくまとめてお届けします。