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2025/11/14

未経験からトラックドライバーになれる?30代・40代・50代の年代別ポイントと志望動機の書き方

トラックドライバーに挑戦してみたいけれど、「未経験でも採用されるの?」「年齢がハードルにならない?」と不安に感じていませんか?

現在は人手不足の影響もあり、未経験からスタートできる求人が増えています。30代・40代・50代での転職もめずらしくなく、資格取得支援や研修制度を整えた企業も多いため、安心して未経験の職種に挑戦しやすい環境が整いつつあります。

この記事では、未経験からトラックドライバーを目指す方に向けて、準備のポイントや年代別の傾向、志望動機の書き方まで、わかりやすくお伝えします。

トラックドライバーを含むドライバー職の求人動向については、こちらの記事をご覧ください。
・『ドライバー職の求人動向は?トラック・バス運転手の年収推移や将来性も解説!

トラックドライバー、未経験でもなれる?

運送業界は慢性的な人手不足に悩んでおり、2024年の厚生労働省の統計によればトラック運転手の有効求人倍率は全職種平均の2倍以上。このため未経験者を育成前提で採用する企業が増えており、実際に約7割の企業がドライバー未経験者の採用に踏み切っています。

とはいえ、「免許はどこまで必要?」「未経験で本当に大丈夫?」といった不安を持つ方も少なくありません。そんな方に向けて、実際の未経験者のためのサポート体制について解説していきます。

未経験者でも安心して始められる理由

① 普通免許からでも始められる求人がある
軽貨物や一部の準中型車両では、普通免許だけで応募できるケースも増えています。運転に慣れるところからスタートしたい人にとっては心強いポイントです。

② 入社後に免許を取得できる「資格支援制度」
中型・大型免許が必要な場合でも、多くの会社が「資格取得支援制度」を導入しています。教習費用を会社が全額または一部負担してくれるため、金銭的なハードルを下げてステップアップできます。

③ 研修や同乗指導で安心のスタート
未経験者向けに、先輩ドライバーとの同乗研修や運転・配送ルールを学ぶ座学研修が用意されている会社も多くあります。いきなり一人で運転させられる心配はありません。

④ 正社員登用やキャリアアップの仕組みが整っている
はじめは契約社員やアルバイトでスタートしても、実績に応じて正社員になれる制度を設けている企業が多数あります。例えば、未経験から入社してまずは小型トラックで経験を積み、その後中型・大型免許を取得して長距離ドライバーへステップアップし、将来的には運行管理や教育係などへのキャリアチェンジも可能です。

年代別のトラックドライバーの転職については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
・『30代・40代・50代のトラックドライバー転職|未経験からの始め方と求人の探し方

30代・40代・50代、各年代でもなれる?

「今の年齢からでもトラックドライバーになれるのだろうか?」という疑問は、多くの未経験者に共通するもの。ですが実際は、20代はもちろん、30代・40代・50代といった幅広い年代の方が活躍しており、未経験であっても、それぞれの年齢ならではの「強み」や「働き方」が評価されるケースが多く見られます。

ここでは、年代別に強みや向いている働き方を見ていきましょう。

30代は体力と吸収力を活かしてステップアップも狙える

30代は体力・気力ともに充実しており、未経験でも中・長距離ドライバーとして活躍しやすい年代です。荷物の積み下ろしがある配送にも対応しやすく、運送現場では即戦力として期待されることもあります。

また、社会人経験や責任感も評価されやすく、将来的には運行管理者や配車係などの管理職へのキャリアアップを目指す方も増えています。未経験でも習得が早く、成長できる余地が大きい点も強みのひとつです。

40代は安定志向と対人スキルが活かせる

40代の方は、家庭や生活の安定を重視して転職を考える方が多く、日帰り運行が中心の地場配送やルート配送との相性が良い傾向にあります。規則正しい勤務体系の職場を選べば、家族との時間を大切にしながら働けるでしょう。

また、営業職や販売業などの接客経験がある方は、荷主や取引先とのやり取りでもそのスキルを活かせます。「仕事の丁寧さ」や「信頼感」を強みにできるのが、40代ならではの魅力です。

50代は誠実さや経験を評価されやすい

50代になると、「未経験でも採用してもらえるのか」と不安に感じる方も多いですが、運送業界では責任感や安定した仕事ぶりを評価して採用する企業が少なくありません。

たとえば、軽貨物配送や近距離配送の仕事では、体力への負担を抑えつつ、持ち前の誠実さやトラブルへの冷静な対応力が活かされます。

年齢よりも「意識」と「姿勢」が大切

どの年代でも、採用時に重視されるのは「年齢」よりも、「安全運転への意識」や「学ぶ姿勢」といった人柄の部分です。

未経験であっても、誠実に仕事に向き合い、安全第一で取り組む気持ちがあれば、年齢に関係なく活躍できるチャンスがあります。自分の強みと希望の働き方を照らし合わせながら、長く働ける環境を選んでいきましょう。

トラックドライバーは何歳までできるのか気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
・『ドライバーの仕事は何歳までできる?職種別の平均年齢や長く働きやすい職種の選び方

未経験者が応募するときに知っておきたい準備

「トラックドライバーとして働いてみたいけれど、何から始めればいいのかわからない」、そんな不安を抱える方も多いのではないでしょうか。未経験での転職を成功させるためには、応募前にいくつかのポイントをおさえておくことが大切です。

免許の種類と取得ステップを確認しよう

まず最初に確認しておきたいのが「運転免許の種類」です。一般的な普通免許(AT限定も含む)だけでは、運転できるトラックのサイズに制限があります。

<普通免許(AT限定を含む)>
• 運転可能:軽貨物車・バンタイプなど(総重量3.5トン未満)
• 主な業務:宅配便、軽貨物配送など近距離中心
• 備考:もっと大きな車に乗るには、準中型以上の免許が必要

<準中型免許>
• 運転可能:車両総重量7.5トン未満(最大積載量4.5トン未満)
• 主な業務:2〜3トン車での地場配送、中距離輸送など
• 備考:18歳以上で取得可。普通免許がなくても直接取得可能

<中型免許>
• 運転可能:車両総重量11トン未満(最大積載量6.5トン未満)
• 主な業務:4トントラックでの配送(地場〜長距離対応可)
• 備考:20歳以上、普通免許等を取得してから通算2年以上の運転経験が必要

<大型免許>
• 運転可能:車両総重量11トン以上
• 主な業務:10トン車での長距離輸送、幹線便など高収入案件が中心
• 備考:21歳以上、通算3年以上の運転経験が必要

なお、多くの企業では「資格取得支援制度」を用意しており、入社後に会社負担で中型・大型免許を取れるケースもあります。「今は普通免許しかないけれど…」という方も、安心して挑戦できますよ。

トラックドライバーの具体的な募集内容についてこちらの記事をご覧ください。
・『トラックドライバーの求人、どんな会社が募集している?エリア・会社の特徴・求人の選び方

求人の条件は「未経験歓迎」や「資格支援制度あり」に注目

未経験からの応募で最も大切なのは、「受け入れ体制が整っている企業かどうか」を見極めること。具体的には、以下のようなキーワードがあるかをチェックしてみましょう。

• 未経験者歓迎・ブランクOK
• 入社後の研修制度あり
• 資格取得支援制度あり
• 同乗指導でのスタート可

また、正社員登用制度があるか、将来のキャリアアップ支援があるかも併せて確認しておくと、長く働くうえでの安心材料になります。未経験者OKの求人を探すときのチェックポイントについては後述で詳しく解説します。

働き方のタイプを把握して、無理なく選ぶ

もうひとつの重要なポイントは、「自分に合った働き方を選ぶこと」。トラックドライバーにはさまざまな勤務形態があり、ライフスタイルに応じた選択ができます。

たとえば、このような勤務形態があります。

• 日勤中心で毎日帰宅できる「地場配送」
• 高収入が見込める「中距離・長距離輸送」
• 決まったルートを回る「ルート配送」
• 深夜〜早朝にかけての「夜間配送」

体力に自信がある方なら長距離に挑戦するのも良いですし、家庭や健康を重視したい方は、日勤中心のルート配送が合っているかもしれません。

いずれの場合も、「どんな時間帯に働くのか?」「運ぶ荷物の種類や重さはどうか?」など、事前に条件を把握しておくことが大切ですね。

未経験での志望動機はどう書けばいい?

未経験からトラックドライバーを目指す方にとって、「志望動機の書き方」は悩みの種かもしれません。業界経験がないぶん、「どこをアピールすればいいのか」「何を書けば好印象なのか」と迷いますよね。
ですが、未経験だからこそ伝えられる“強み”もあります。志望動機では、これまでの経歴よりも「どんな姿勢で働こうとしているか」が重視される傾向があります。

未経験者が評価されるためには、以下の3点を押さえておきましょう。

① 安全意識の高さ
トラックドライバーの基本は、安全第一。業務に対して「事故を起こさない意識」「ルールを守る姿勢」があるかどうかは、経験よりも重視されることがあります。

② 責任感
荷物を無事に、時間通りに届けることがドライバーの大切な役割です。約束を守る力、誠実に取り組む姿勢は、職務経験に関係なく伝えられる要素です。

③ 学ぶ意欲
資格の取得や運転技術の向上など、「これから学んでいきたい」という前向きな姿勢は、企業側にとっても期待が持てるポイントです。

こうした点を具体的な言葉に落とし込むことで、たとえ経験がなくても、魅力的な志望動機を作ることができます。

未経験者向け 志望動機の例文

参考として、未経験の方でも使いやすい志望動機の例を紹介します。

「以前より物流業界に関心があり、安全運転を心がけながら社会のインフラを支える仕事に魅力を感じて応募いたしました。トラックの運転は未経験ですが、資格取得にも前向きに取り組み、丁寧で確実な配送ができるドライバーを目指したいと考えています。」

このように、未経験であることをマイナスと捉えず、「これからの姿勢」でカバーする意識が大切です。実際、多くの企業が「育てる前提」で採用を行っているため、ありのままの意欲と誠実さを伝えることが成功のカギとなります。

未経験歓迎の求人を探すときのチェックポイント

未経験からトラックドライバーを目指す場合、求人票の見方には少しコツがあります。「未経験歓迎」と書かれていても、実際の受け入れ体制や働き方には差があるからです。

応募前に以下のポイントを確認しておくと、自分に合った職場を選びやすくなります。

① 資格取得支援制度や研修制度があるか
普通免許しか持っていない場合でも、「入社後に中型・大型免許を取得できる」制度がある企業なら、安心してスタートできます。加えて、座学や同乗指導などの研修が整っていれば、現場での不安も減ります。

② 未経験者の採用実績があるか
実際に未経験から始めた先輩がいるかどうかは、働きやすさのバロメーターになります。面接や企業サイトで確認してみましょう。

③ 勤務時間や休日制度が無理なく続けられるか
長距離配送や深夜勤務が多い求人もあるため、自分の生活リズムに合う働き方かどうかは要チェックです。地場配送や日勤中心の求人は、特に未経験者に人気があります。

④ 正社員登用制度やキャリアパスがあるか
最初はアルバイトや契約社員からのスタートでも、将来的に正社員へ昇格できる仕組みがあると、長期的に安心して働けます。

これらを確認することで、入社後のギャップやミスマッチを防ぎやすくなります。

未経験からでもトラックドライバーを目指せる!

トラックドライバーは、未経験からでも十分に挑戦できる仕事です。人手不足が続く業界では、30代・40代・50代それぞれの年代で、異業種からの転職者が多く活躍しています。

特別な経験がなくても、「安全運転を心がける意識」「荷物を確実に届ける責任感」「学ぶ意欲」があれば、前向きな姿勢が採用に結びつきます。

最初の一歩としては、「未経験歓迎」「資格取得支援あり」など、自分に合った求人を探すことから始めてみましょう。

トラックドライバーの求人・転職先をお探しの方は、ドライバー・運転手専門の転職サイト「ドライバー転職ナビ」がおすすめです。

この記事の執筆者

ドライバー転職ナビ編集部
ドライバー/運転手の転職サイト「ドライバー転職ナビ」の編集部です。トラックやタクシーなどのドライバーの転職に役立つ情報をわかりやすくまとめてお届けします。